AGAXART
2024年10月7日
すみだの旧工場で踊り出す『北斎漫画』
舞踏公演「そぞろ」
11月8日(金)~10日(日)
踊り出す『北斎漫画』!
葛飾北斎の『北斎漫画』にインスパイアされ、踊る『北斎漫画』として2022年よりすみだで工場、銭湯、長屋文化をリサーチして舞踏作品を創作。3年目の今年は記念すべき節目の公演として、舞踏公演『そぞろ』をブルガリアの民族楽器ガイダの演奏やオリジナル江州音頭『隅田川』、舞踏ワークショップ生12名の群舞を加えて創作。
すみだの旧工場で上演される本作は、劇場とは違った空間でより特別な観覧体験となる。舞台美術や映像の効果で身体がより多面的な表情を見せ、ときに工場の機械の中、ときに隅田川の水中にいるかのような、幻想的な世界を観客へ提供する。
ー 白い紙に滲む墨の一滴
そこから広がる北斎の世界 ー
夕方の商店街の賑いを横に迷い込んだ路地裏。影は長く伸び夜が近づき長屋の隙間に時が留まっている。「心に北斎は生きているか?」。工場仕事帰りの一人の男が夕闇に誘われ『北斎漫画』が踊り出す世界へ。
【見どころ】
・体の視点から捉えて踊りにした『北斎漫画』
・熟練の舞踏家が森羅万象や人生の多彩な側面を表現
・ブルガリアの伝統的な楽器ガイダの生演奏やオリジナル江州音頭「隅田川」
・旧工場が異世界に変わる幻想的な舞台美術
・12名の舞踏ワークショップ生の迫力の群舞
この特別な体験、踊る『北斎漫画』をお見逃しなく!
【チケット予約受付中】https://bit.ly/sozoro-ticket
【公式WEBサイト】 https://agaxart.com/hokusai-manga-butoh
【English】 https://www.agaxart.com/hokusai-manga-butoh/pr-sozoro-eng
日本を代表する芸術の融合、舞踏×北斎漫画!
なぜ『北斎漫画』で工場・銭湯・長屋をテーマに?
葛飾北斎が江戸の庶民の姿を描いた『北斎漫画』は今でも世界中の人々の関心を惹きつけています。私も北斎のように街の何気ない暮らしの様子から振付をし舞踏作品を創作していきたいと思いました。舞踏作品を作るためにすみだの街、特に向島や京島界隈でリサーチをしようと思ったきっかけは、ぶらりと歩いていると工場や銭湯が人々の生活に溶け込んでいる密な風景に出会い、昔ながらの長屋が時代と共に変化していく姿に惹かれたからです。しかし、利便性を追求する再開発も進んでおり、歴史ある建物が取り壊され街の個性が失われつつある現状も見逃せません。この北斎漫画舞踏プロジェクトにより人々がすみだの街の魅力を再発見し、放って置くといつの間にか消えてしまうかもしれない街の個性について考える機会としたいです。またアーティストの創作活動に触れる場を設け、物事の多様な見方を交換しあいたいです。映像配信ではこの取り組みを世界に向けて発信します。
【開催概要】
名称 | 舞踏公演「そぞろ」
日程 | 2024年11月8日(金)~10(日)
11/8(金)19:00
11/9(土)15:00 / 19:00
11/10(日)15:00 / 19:00
公演時間 | 約60分
会場 | 北條工務店となり(東京都墨田区東向島3-22-10)
料金(税込) | 一般チケット:3,000円
応援チケット:5,000円(オリジナルTシャツ付)
【割引】墨田区民:2,500円
【割引】学生:2,000円
【無料】高校生以下
【Pay What You Want】望むだけ支払う方式 ※チケット代の支払いが難しい方は550円以上でお好きな金額を選べます。
席数 |40席
演出 |我妻恵美子
舞踏 |我妻恵美子、塩谷智司
作曲 |大野慎矢(KiMiMi)
演奏 |ガイダ:大野慎矢、ギター:プリンス王子(ミックスナッツハウス)
オリジナル江州音頭「隅田川」|唄:宇宙軒明星
舞台美術 |大漁舟隆之
照明 |植村真
音響 |山口宜大
制作 |宮﨑有里
舞踏ワークショップ生有志|
11/8~10:梅澤妃美、才川英子、後藤綾、室田渓人、Cheri Hu、丘街ココ
11/8~9:しょうたろう、松原淳子
11/9~10:星野祐子、水嶋愛子
11/10:鶴岡浩樹、宮沢真理
HP | https://agaxart.com/hokusai-manga-butoh
予約 | https://bit.ly/sozoro-ticket
【実施体制】
主催 |AGAXART、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会
共催 |墨田区
協賛 |東武鉄道株式会社
助成 |公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】
※「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局は(公財)墨田区文化振興財団が担っています。
北斎漫画舞踏ワークショップ生有志も参加
舞踏とは?
1960年に日本で生まれたコンテンポラリーダンスで、土方巽と大野一雄が有名な創設者です。舞踏では既成の価値観を疑い、自身の体や内面、日本の風土、そしてダンスを問い直し、独自の視点で再構築します。身体の動きを発展的に捉える西洋のダンスとは異なり、衰弱した肉体にも美しさを見出し身体と潜在意識の繋がりを通してより深く人間のあり方を探求していきます。この独特な身体哲学と表現によって世界から関心を集めています。
『北斎漫画』とは?
浮世絵画家である葛飾北斎による絵手本です。北斎の代表作としては『富嶽三十六景』があり、その名は世界に広く世界に知られています。北斎は『北斎漫画』を「事物をとりとめもなく気の向くまま漫ろに描いた画」と表現しています。現代の漫画とは異なり作品は連続性を持たず、無秩序なままに描かれました。江戸時代文化9年(1812年)北斎が52歳の時に描き始められ、初版は名古屋の永楽屋東四郎から出版されました。その後も明治11年(1878年)まで出版が続きました。
2023年の舞踏公演「おどる湯」の様子
すみだの銭湯をモチーフに舞踏にしていった作品
『北斎漫画』に描かれている江戸の湯屋の様子や、現代のすみだの銭湯でくつろぐ人々の姿、また2024年は関東大震災から100年ということでそれらの歴史を振り返り舞踏にしました。ガイダという民族楽器の生演奏にオリジナル江州音頭「隅田川」を加え、湯気の立ち上るような舞台に仕上げました。
海外では他人と湯船に浸かることが一般的でなく、この裸の習慣に対する驚きがあります。また、東京の銭湯は銭湯画や宮造りの屋根など独自の美的進化を遂げ、洗い場は空気を読む的な共同体の暗黙の了解が現れる興味深い空間です。近年では銭湯の数が減りつつあると言われていますが、墨田区には関東大震災の年に創業した長い歴史を持つものからモダンな建物まで個性豊かな銭湯がたくさんあり老若男女で賑わっています。通ってみると懐かしさだけでなく新鮮さがあり、北斎が今の時代に生きていたらどんな漫画を残しただろうと創作意欲が湧きました。
お客様のご感想
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すばらしかったです!!湯上りのようにほかほかな気分になりました。是非また見たいと思いました。来年のすみゆめ公演も楽しみにしています。
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昨年とは違うとても楽しい作品!皆さん良かった!!素敵でした!!舞踏ってホントにいいですね、楽しかったです!音楽も衣装も昨年と同じ場所が風呂屋にというのも面白い!!白塗り体験あったら面白い。着物も皆さんきれいでした。
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すばらしかった!感情を揺さぶられました。墨田に住んでいることが何だか誇らしくなりました。
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舞踏を久しぶりに見た。独特の雰囲気を残しつつも楽しくリラックスして見られる演目でよかった。笠と薄いはおりものがかわいかった。 最後の歌も迫力があり踊りたくなった。
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初めて舞踏を観ました。本当にすごい!泣きそうになった。
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演劇や舞踊をたくさん見ていますが、間違いなく今年ベスト3に入れたい素晴らしい踊りでした。色んな人が出てるのも大変良かったです。
2022年の舞踏公演「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」の様子
『北斎漫画』をモチーフにすみだの街の職人さんの姿を舞踏にしていった作品
『北斎漫画』に描かれている江戸の働く人々の姿や、現代すみだの職人さんの働く姿を舞踏にしました。ガイダという民族楽器の生演奏や、町工場の機械を壁面全体に映写し幻想的な舞台に仕上げました。本映像作品は2023年バルセロナ・ダンス フィルムフェスティバルに正式にノミネートされました。
活動詳細は下記リンクからご覧いただけます。
北斎漫画の墨の囁き、街の響き(2022)
お客様のご感想
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踊りはもちろん、舞台セット、場所そのもの、音楽の生演奏、映像とのコラボレーションetc、全体がとても面白かったです。
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とても素晴らしいものを見せていただきました。音楽、空間、踊り、光、影、演出、ひとつひとつが美しく不器用にかみあっていくようで大変面白かったです。工務店という場所も面白く、もっと多くの人に見てほしい作品です。
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こういった形の芸術に触れるのは初めてだったのでとても刺激的でした。ありがとうございました。
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舞踊と音楽と映像が相まって不思議な世界を体感しました。北斎漫画と向島京島の工場の融合したところも夢に出てきそう。
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大きなホールでなくても、ましてやこのすばらしい空間に心がふるえました。
うまく言葉にできないのですかとても好きでした、またお逢いしたいです。
AGAXART(アガックスアート)とは
AGAXARTは、身体、精神、魂の探求を通じて人々の創造性を高めることを目的としたアート集団です。ワークショップ、公演、イベントを企画運営しています。舞踏の身体操法を主軸にして言語では表現しづらい内面と向き合い、多様な表現を発掘する場を提供しています。異なる文化との交流を積極的に行い、地域資源の関心を高める取り組みを行っています。
【WEBサイト】 https://agaxart.wixsite.com/agart
我妻恵美子 AGAXART代表
舞踏・振付・演出
宮城県出身。1999年早稲田大学文学部を卒業と同時に舞踏集団・大駱駝艦に所属。2020年に独立し舞踏を中心とした舞台・イベントの企画制作を手掛けるAGAXARTを設立。
2015年に自らの震災経験を元に振付・演出した作品「肉のうた」を発表。パリ日本文化会館(フランス)より招聘され、同年第46回舞踊批評家協会新人賞を受賞。2020年台北国際芸術村の滞在芸術家として選出、舞踏ソロ作品「Future Temple」を発表し第39回 Battery Dance Festival(ニューヨーク)よりアジア代表として招聘される。2022年すみだの町工場と職人さんをテーマとした舞踏作品「北斎漫画の墨の囁き、街の響き」演出。
北斎漫画舞踏「ぞそろ」、その他の企画
「そぞろ」創作過程一般公開
「そぞろ」舞台裏を見学できます。美術制作や振付稽古など、すみだの銭湯と北斎漫画をモチーフにした舞踏作品が出来るまでを無料で公開します。
期間 : 2024年11月1日(金)~5日(火)の13:00~18:00
会場 : 北條工務店となり(東京都墨田区東向島3-22-10)
料金 : 無料、予約不要
公演映像配信「そぞろ」
舞踏公演「そぞろ」を映像で、期間中どこでもいつでも楽しめます。
期間 : 2024年11月22日(金)~12月22日(日)
料金 : 550円(税込)
映像演出 : 高橋のぶ
「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)とは
すみゆめプロジェクト
葛飾北斎が 90 年の生涯を過ごした隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で 色付けしていくように、芸術文化に限らず、森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながり ながら、この地を賑やかに彩っていくことを目指していくアートプロジェクトです。「北斎」と「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用する多彩な企画を約 4 カ月にわたって展開していきます。
【WEBサイト】 https://sumiyume.jp/